小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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■滅ぼし尽くすとはどういうことか
パレスチナ南方の荒野を拠点としていたアマレク人の王。アマレクはイスラエルにとって古くからの宿敵で、すでに出エジプトの時代にイスラエル人の旅を妨害していたとされている。
アンモン人、ペリシテ人を打ち負かしたイスラエル王サウルは、アマレク人とも戦うことになるが、この戦いはイスラエル側から仕掛けたものだった。アマレクに属するものをすべて滅ぼし尽くせという神の命令が預言者サムエルに下ったためである。
ところが、サウルはこの戦いに勝利したにも関わらず、神の命令に背いてしまった。彼はアマレクの王アガグを生け捕りにしたうえ、家畜や財産などで上等なものは滅ぼすことなくイスラエルのものとしてしまった。
このことに神は腹を立て、ついにサウル王を見放した。
サムエルも怒り、捕虜になっていたアガグを引き出させた。
アガグはかなり楽天的な人物だったらしく、自分は助けてもらえるものと信じて喜んでサムエルの前に出てきた。
しかし、サムエルは迷うことなく、アガグを切り殺したのである。 |
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