小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
士師記 |
士師ギデオン(4) |
オレブ |
Oreb|「烏」|ヘブライ語 |
■小心な敵将
ミディアン人の将軍。大兵力を率いている割には臆病で、肝っ玉の小さな人物だった。
イスラエルと戦うためにやってきたミディアン人の軍隊には、東方の諸民族も加わっており、その数は膨大だった。
これだけの兵力がもし組織力に優れていたら、わずか300名のギデオン軍には勝利することは難しかったかも知れない。
しかし、将軍オレブがだらしないせいか、彼らはまったく統率の取れていない軍隊だった。
深夜、ギデオンは300人の兵を3つの小隊に分け、丘に陣取る敵陣を包囲させると、いっせいに角笛を吹かせた。
と、敵兵たちは慌てふためいて走り回った。
オレブを含む小心な将軍たちも同様だった。
このため、陣営のあちこちで同士討ちが始まる始末だった。
やがて、事態に気がついたミディアン人たちは、戦いを放棄して群れをなして逃げ出した。
ギデオンはすぐにもエフライム族に使者を送ると、敵軍を迎え討つように依頼した。この結果、将軍オレブはエフライムの人々に捕らえられて殺されたのである。 |
|
|