小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
士師ギデオン(6) |
イエテル |
Jether|「余剰」|ヘブライ語 |
■人の勇気はそれぞれ違う
イスラエルの士師ギデオンの長男。まだ若く、幾分弱々しかった。 イスラエルを襲ったミディアン人の軍を撃破したギデオンは、ミディアン人の2人の王ゼバとツァルムナを捕らえた後、彼らに対して尋問を行った。 この中で、ゼバとツァルムナがギデオンの母や兄弟を殺していたことが判明し、ギデオンは彼らを殺すことに決めた。 一族を殺されたことに対する復讐の意味を込めて、彼は長男イエテルを指名し、彼らを殺すように命じた。 が、イエテルは目の前に縛られているゼバとツァルムナを見ると、まだ若かったので、殺すのが恐くなった。イエテルは身体を震わせて、剣を抜くこともできなかった。 しかし、父ギデオンはそんなイエテルを見ても特に怒りはしなかった。 このとき、ゼバとツァルムナは「さあ、勇気のある男だったら、あなたが自分でわたしたちを討つがよい」といった。
そこで、ギデオンは立ち上がると自らの剣でゼバとツァルムナを殺したのだった。そして、ギデオンの生きている間、イスラエルは40年に渡って平和だった。 |
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