小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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ルツ記 |
異邦人ルツの物語(1) |
ルツ |
Ruth|「愛された」|ヘブライ語 |
■落ち穂拾いの未亡人
イスラエルで最も偉大な王ダビデの曾祖母にあたるモアブ人の女性。一途な性格で、夫の死後もその母のために献身的につくした。
士師の時代のこと。大飢饉から逃れるため、イスラエル人ユダ族のエリメレクという男が、妻ナオミと2人の息子を連れてモアブの地に移り住んだ。
エリメレクの死後、2人の息子たちはそれぞれオルパ、ルツというその土地の女を嫁にしたが、10年ほどして息子2人は死んでしまった。
母ナオミは残された嫁たちを実家に返し、自分は出身地ベツレヘムに帰ろうと考えた。
このとき、オルパは母の説得に従ったが、ルツは違った。
彼女は老いた母を捨てられないといって、ナオミと一緒に他民族の地ベツレヘムに同行したのである。
とはいえ、それで2人の暮らしが楽になるわけではなく、ルツは他人の畑で落ち穂拾いをして家計を支えた。
その畑の持ち主が偶然にも義父エリメレクの親戚である金持ちのボアズのものだった。ルツがいかに献身的な女性であるかを知ったボアズは彼女を気に入り、間もなく2人は結婚したのである。 |
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