小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
最初の士師オトニエル(3) |
クシャン・リシュアタイム |
Cushan Rishathaim |
■我が神を敬え
紀元前12世紀頃のメソポタミアの王。敵の弱点を見抜くことのできる明晰な人物だった。
指導者ヨシュアに率いられてカナンの地に侵入したイスラエルの民は、その後は部族ごとに別々に暮らすようになった。
ヨシュアの死後になると、イスラエルの中にカナンの神バアルや女神アシェラを崇拝する人々も現れた。それほどイスラエルの統率力は弱かったということだ。
クシャン・リシュアタイムはこうしたイスラエルの弱点を見逃さなかった。
彼はイスラエルに対する支配権を確立すると、8年間に渡って彼らから税を取り続けた。イスラエルの人々は、自分たちがこんなことになったのはイスラエルの神を敬わず、カナンの神々を崇拝したからだと考え、大いに反省し、助けてくれるようにと自分たちの神に祈った。
神はユダ族の英雄オトニエルをイスラエルの救助者として立て、クシャン・リシュアタイムと戦わせた。
この戦いにオトニエルが勝利したことで、イスラエルはやっとのことでメソポタミアの支配から脱したのである。 |
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