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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
フランボワイヤン・ワールド・トップ登場人物で読む聖書の物語目次
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語(103)
サムエル記
最後の士師サムエル(2)
エルカナ
Elkanah|「神によってもたらされた」|ヘブライ語
■子のない妻をいたわる優しい夫


 サムエルの父。敬虔で、優しい男だった。
 エフライム族出身で、2人の妻がいた。1人はハンナ、もう1人はペニナで、ペニナには数人の子供がいたが、ハンナには子供がいなかった。
 当時の女性にとっては子供を生むとことはとても重要な役割だったから、ハンナは悲しい思いをした。子供のあるペニナが優越感からしばしばハンナをいじめたので、彼女の悲しみは増すばかりだった。
 エルカナの家族はシロの町への毎年の巡礼を欠かさなかったが、このときには神に捧げる生け贄の分け前を家族の1人ずつに与える習慣があった。
 ハンナには子がなかったので、分け前はいつも1人分だった。
 このため、ハンナは毎年の巡礼の際にはなおさら苦しい思いになり、分け前を食べることができなかった。
 しかし、エルカナはたとえ子がなくとも、ハンナのことを心から気遣った。
「ハンナよ、なぜ泣くのか。なぜ食べないのか。なぜふさぎ込んでいるのか。このわたしはあなたにとって10人の息子にもまさるではないか」。
 こんなふうに、彼はハンナを慰めることを忘れなかった。
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 登場人物で読む聖書の物語 第三章 目次
第三章■士師の登場から王国の時代へ
(BC1200~1000年ころ)
◆イスラエル12部族を救う英雄たちの物語と王の登場

第三章について
●最初の士師オトニエル//|オトニエルアクサクシャン・リシュアタイム
●左利きの士師エフド//|エフドエグロン
●女士師デボラ//|デボラバラクシセラヤエル
●士師ギデオン//|ギデオンヨアシュプラオレブゼバイエテル
●反逆者アビメレク//|アビメレクヨタムガアルゼブル
●士師エフタ//|エフタ
●怪力サムソンの活躍//|サムソンマノアデリラ
●士師時代の善悪//|ミカ
●異邦人ルツの物語//|ルツナオミボアズ
●最後の士師サムエル//|サムエルエルカナペニナハンナ
●大祭司一族の堕落// |ホフニエリピネハスイカボドエルアザル
●初代王サウル//|ヨエルキシュサウルナハシュアガグ
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