小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
人間の誕生(2) |
エバ |
Eve|「命」|ヘブライ語 |
■蛇の誘いにのった女
アダムの次に神が創った人間で、最初の女性。アダムを創った神は、あまりに寂しそうな彼を眠らせると、そのあばら骨の一部を取ってエバを創った。こうして、人間には男と女が存在することになった。
エバはアダムと同様、素朴で田舎風な人間だった。2人は裸だったが、そのことを少しも恥ずかしいと思わなかった。が、素朴な2人は誘惑に弱かった。その頃、エデンの園の中央に知恵の木という特別な木があり、神はその木の実を食べることを人間に禁じていた。ある日、1匹の蛇が現れ、その木の実を食べると神のように善悪を知ることができるといって、エバをそそのかした。いわれるままに、エバもアダムもそれを食べた。と、この瞬間に2人は目が開けたような感じがし、自分たちが裸でいることに気付いたのである。2人はイチジクの葉をつづり合わせたもので腰をおおった。そんな2人を見て、人間が約束を破ったことを知った神は大いに腹を立てた。神は2人に皮の衣服を創ってやったものの、それ以降はエデンの園に住むことを許さなかった。
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