小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
創世記 |
エジプトに売られたヨセフ(4) |
ルベン |
Reuben|「息子に会う」|ヘブライ語 |
■父の側女を寝取った長兄
ヤコブの12人の息子たちの長男。いつも12人の先頭に立つような性格だったが、軽率なところもあった。
まだ弟ヨセフがエジプトに売られてしまう前のこと、彼は父の側女だったビルハと床をともにし、父の怒りを買って長子の権利を奪われてしまうのである。
しかし、愚か者だったわけではなく、兄弟たちがヨセフを殺してしまおうと相談したときには、なんとかしてヨセフを助けようとして、命を奪うのはよそうと訴えている。
その後、カナンの地が大飢饉に見舞われたとき、ルベンは兄弟たちと一緒にエジプトまで食料を買いに出かけた。兄弟たちはエジプトで長官となったヨセフに会ったが、それがヨセフだとは気付かなかった。
ヨセフの方は兄弟に気付き、過去のことを思い出すと、自分の兄弟たちにスパイの嫌疑を着せ、同行していなかった末弟のベニヤミンを連れてくればあなたたちのいうことを信じてやるといって、兄たちを困らせた。
このときもルベンは長男らしく、どうにかしてベニヤミンを連れて来れるようにと努力した。
|
|
|