小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
民族の父アブラハムの活躍(2) |
ケドルラオメル |
Chedorlaomer|「ラガマル神の僕」|エラム語 |
■ばく進する異国の王
バビロニア東方のエラム国の王。前18世紀頃、バビロニアやエラムは近東地域にも大きな力を及ぼしていたらしい。
アブラハム一族がエジプトからカナン地方に帰還し、死海西方の土地に住んでいたとき、近隣の諸都市ソドムやゴモラの王が反乱を起こすと、バビロニア王やエラム王ケドルラオメルが反乱鎮圧のために遠征してきた。
この戦いにアブラハムも巻き込まれたが、ケドルラオメルらの軍隊の強さは相当なものだった。
ケドルラオメル軍は死海にやって来るまでの間に、各地の民族と戦い、次から次と撃破した。
彼らの軍が近づくに至ってソドムやゴモラの王も兵を繰り出し、死海沿岸に陣を敷いた。しかし、ケドルラオメルの勇猛な軍には歯が立たず、王たちは逃げだし、ソドムとゴモラの町もケドルラオメルに荒らされることになった。
ところで、ソドムにはアブラハムの甥に当たるロトが住んでいたが、このときの略奪で、財産もろともケドルラオメル軍につれ去られてしまった。このため、アブラハムも参戦せざるを得なくなったのである。
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