小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
ソドムとゴモラの滅亡(1) |
ロト |
Lot|「覆い」|ヘブライ語 |
■硫黄の火で滅ぼされた都市ソドムの住人
アブラハムの甥。アブラハムほどの威厳はないが、神を敬う正しい人だった。
ロトの一族はカナンの地に入ってからアブラハムと別れ、死海近辺の低地地方に移動し、ロト自身は家族とともにソドムの町に住んだ。
その頃、ソドムとゴモラの人々は邪悪なことばかりしていた。神もそのことを気にかけ、2人の天使に実状を調べさせ、彼らの罪が重ければ2つの町を滅ぼそうと考えた。
天使たちが人間の姿でソドムを訪れると、ロトは彼らを家に入れて懸命にもてなしたが、町の人たちはよそ者が来たといって彼らを痛めつけようとした。
天使たちは正体を明かし、やって来た目的を告げるとロトの一家だけ町の外へ連れ出した。そのとき神がいった。
「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない」
ロトがその通りにすると、神は天から硫黄の火を降らせ、ソドムとゴモラの町と全住民を滅ぼしたのである。
しかし、このときにロトの妻だけは後ろを振り返り、塩の柱になってしまった。
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