小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
民族の父アブラハムの活躍(4) |
ベラ |
Bera|「悪の息子」|ヘブライ語 |
■厚顔無恥なソドムの王
エラム国の王ケドルラオメルの軍が死海周辺まで遠征してきた頃の、都市ソドムの王。近隣のゴモラ王などと一緒に4人で同盟を結んで、ケドルラオメル軍と戦った。
敵軍は強く、ベラたちの軍は逃げ出し、ソドムは略奪されたが、アブラハムの活躍でソドムの人々や財産は奪還された。
このとき、祭司でもあったサレム(=エルサレム)の王メルキゼデクは贈り物を持ってアブラハムを迎えに出たが、ベラは手ぶらでやって来た。
そのうえ、奪還したソドムの財産は取ってもいいが、人間は返してくれとアブラハムに要求した。
聖書では、ソドムの人々は邪悪だったとされているので、その王であるベラも他人に感謝するような気持ちは持ち合わせていなかったらしい。
アブラハムは高潔な人物だったから、ソドムのような邪悪な都市の財産には少しも魅力を感じなかった。
「あなたの物は何もいらない。アブラハムを豊かにしたのはこの私だなんて、あなたに思われたらかないませんからね」と言い捨てて、ソドムの物はみんな返してしまった。
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