小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
人間の誕生(5) |
セト |
Seth|「始祖」|ヘブライ語 |
■長命な人類の始祖たち
アダムとエバの三男。次男カインを殺して長男のアベルが追放となったことで、アダムとエバには子供はいなくなった。が、間もなく待望の三男が誕生し、セトと名付けられた。
セトはアベルやカインのように特別な物語を持っていないが、神がアベルの代わりに授けた子供なので、カインよりはアベルに似ていたのではないだろうか。いずれにしても彼の誕生によって、アダムとエバの家系が末代まで続くことになった。
ところで、聖書では人類の祖に近い世代の人々は現代人よりもはるかに長寿だったと考えられており、アダムはセトが誕生したとき130歳だったうえ、930歳まで生きたとされている。セトも同じくらい長寿で、彼の子エノシュが誕生したとき105歳で、912歳まで生きたのである。
聖書の登場人物の寿命は世代を経るに連れ徐々に短くなってはいるが、後に登場するアブラハムの子どもたちの世代でも100歳から200歳くらい生きたとされている。聖書の登場人物の寿命が現代人と同じくらいになるのはそれ以降のことである。
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