小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
民族の父アブラハムの活躍(3) |
マムレ |
Mamre|「強さ」|ヘブライ語 |
■信頼のおける盟友
死海の南西付近に住んでいたアモリ人の指導者。
アブラハム一族はヘブロンの平原に住んでいたが、その地にはマムレという名があったので、そこがアモリ人マムレの支配地だったと想像できる。
マムレはアブラハムと同様に威厳のある人格者だった。
2人の間には契約関係があり、アブラハム一族の安全はある程度保証されていた。
この頃、アブラハムの一族も相当な規模になっていた。ケドルラオメルの軍がソドムの町を略奪し、アブラハムの甥のロトを誘拐すると、アブラハムは族長として立ち上がった。
このとき、アブラハムは彼の一族の奴隷の中から信頼できる者たちを兵として召集したが、その数は318人だった。
こうして、アブラハムはケドルラオメル軍を追跡し、敵軍を打ち破ってロトの一族や財産を奪い返したのである。
ところで、アブラハムが奴隷の中から召集した兵が318人もいる以上は、出征の間マムレの地に残されていた人々の数も相当なものだったはずだ。アブラハムと契約関係にあったマムレが、これらの人々を保護していたのだろう。
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