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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語(38)
創世記
ユダヤ人の祖ユダの物語(2)
オナン
Onan|意味なし
■精液を地に流した男


 ユダの次男。「生めよ、増えよ」という神の意に反することをしたために殺された。
 ヤコブの息子ヨセフがエジプトへ売られてしまったころのこと。ユダは結婚し、3人の息子を得た。長男はエル、次男はオナン、三男はシェラである。
 ユダは長男にタマルという嫁を迎えたが、不幸にも長男はすぐに死んでしまった。
 古代のイスラエル民族にはレヴィラート婚という制度があり、結婚している長男が子を残さずに死んだ場合は、その兄弟が未亡人と結婚しなければならなかった。
 そこで、エルの死後、オナンはタマルと結婚した。しかし、この結婚から産まれた最初の子供は長男の子とされるので、オナンにしてみれば父の財産を継ぐライバルが産まれることを意味した。
 オナンは欲深い性格だったのか、それが我慢できず、タマルとの間に子供を作ろうとしなかった。彼は兄嫁の床に入りはしたが、いつも精液を地面に流した。
 このことが神の気に入らず、オナンもまた子供を残さずに死ぬことになったのである。
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登場人物で読む聖書 第一章 目次
第一章■創世神話と族長の時代
(~BC1500年まで)
◆最初の人類アダムから、民族の名祖ヤコブと12人の息子たち

第一章について
●人間の誕生//|アダムエバアベルカインセト
●聖人エノクの天界旅行//|エノク
●大洪水とノアの家族//|ノアセム
●バベルの塔//|ニムロド
●民族の父アブラハムの活躍//|アブラハムケドルラオメルマムレベラ
●ソドムとゴモラの滅亡//|ロトモアブ
●アブラハムの家族//|アビメレクピコルハガルサライシュマエルイサクリベカエサウマハラト
●イスラエルの名祖ヤコブの活躍//|ヤコブラバンラケルレアディナシケム
●エジプトに売られたヨセフ//|ヨセフポティファルアセナトルベンシメオンベニヤミン
●ユダヤ人の祖ユダの物語//|ユダオナンヒラタマル
●神に試されたヨブ//|ヨブ
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