小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
人間の誕生(3) |
アベル |
Abel|「息」|ヘブライ語 |
■天に愛され、兄に妬まれた「弟」
アダムとエバの次男で、聖書の中で起こった最初の殺人事件の被害者。
エデンの園を追放されたアダムとエバは夫婦として暮らし始め、長男カインと次男アベルを産んだ。
兄弟は成長し、兄は農民に、弟は羊飼いになった。そんなあるとき神に捧げ物をする機会があり、兄は土から実った物を、弟は羊の群れの中から肥えた初子を持ってきた。このとき、神はカインの捧げ物には見向きもせず、アベルの捧げ物を選び取った。こうして、アベルは神に愛されるという幸運を手に入れたわけだが、現実的にはそれが不幸のきっかけとなった。カインはアベルに対して激しく嫉妬し、弟を誘って野原に出ると、そこでアベルを殺したのである。
アベルという名にはヘブライ語で、息、はかなさ、無価値といった意味がある。このことからアベルは兄のカインに比べるとほっそりとして弱々しく、気の優しい青年だったと想像できる。だからこそ、神はカインでなくアベルを愛されたのだという意見もある。
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