小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
エジプトに売られたヨセフ(5) |
シメオン |
Simeon|「神はお聞きになった」|ヘブライ語 |
■呪われた激情
ヤコブの2番目の息子。乱暴者で、妹ディナがシケムの町の若者に強姦されたとき、実弟レビと2人で町を襲い、男たち全員を剣で斬り殺してしまった。
弟ヨセフを兄弟たちで殺そうとした事件では、その性格からして最も積極的な推進者だったろう。
彼を含む兄弟10人でエジプトに食料を買いに出たとき、彼は最悪の目にあった。
エジプトで長官になっていたヨセフが兄弟たちを他国のスパイ扱いし、末弟のベニヤミンを連れて来るように要求した上、兄弟を送り返す際にシメオンを人質に選んだためである。
兄弟たちがベニヤミンを連れてエジプトを再訪したのは、最初に持ち帰った食料が尽きてからだったので、彼はかなり長いこと人質暮らしをしたはずだ。
やがて、ヤコブがエジプトに移住した後、ヤコブは12人の息子たちを祝福する言葉を述べるが、シメオンに関しては、彼が乱暴者なのでその子孫はいつか消滅してしまうだろうといっている。
その言葉通り、シメオン族はイスラエル12部族の1つだったが間もなく消滅してしまった。
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