小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
人間の誕生(4) |
カイン |
Cain|「槍」|ヘブライ語 |
■人類最初の近親殺人者
アダムとエバの長男。神に愛された弟アベルを殺すことで聖書に登場する最初の殺人者となった人物。「槍」という名前を持つことから、英雄肌の逞しい青年だったと想像できるが、英雄というのはしばしば嫉妬深い存在でもある。カインもまたそんな嫉妬心に捕らえられたに違いない。
しかし、殺人罪は昔も今も大罪である。このためにカインは神に呪われた存在となり、社会から追放されることになった。このことをカインは大いに恐れた。追放の身となれば、見知らぬ土地で出会った人が自分を殺すだろうと考えたからだ。そこで神はカインに特別なしるしをつけた。どのようなしるしかわからないが、それはカインが殺されないようにする力を持つものだった。
この後、カインは追放され、エデンの園の東にあるノド(さすらい)という土地に住んだ。そこで、カインは妻をめとり、子孫をもうけた。彼の子孫には天幕に住む羊飼いの祖先ヤバル、竪琴の演奏者たちの祖先ユバル、金属製品の細工師として有名になったトバル・カインなどがいる。
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