小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
アブラハムの家族(7) |
リベカ |
Rebecca|「魅惑する者」|ヘブライ語 |
■気だてがいいのか、悪いのか?
イサクの正妻。アブラハムの兄弟ナホルの孫娘で美しく、気だてのいい女だった。
アブラハム一族の故郷にある町ナホルに住んでいた。その町のはずれの井戸に、あるとき1人の老人がいて、彼女に水を飲ませてくれと頼んだ。彼女は喜んで水瓶の水を飲ませ、さらに老人のらくだのためにも水を汲んできた。
老人は実はアブラハムに仕える下僕で、主人の命令でイサクの妻にする女性を探しにきていたのだった。しかも、老人はリベカに会う直前に、嫁探しが成功するように神に祈ったばかりだった。そこに美しいリベカが現れたので、老人は彼女こそイサクの嫁になる人だと覚った。
老人はすぐにも彼女の家を訪ね、リベカの兄ラバンから、彼女をイサクの嫁とすることを承諾されたのである。
この話では、彼女はいかにも気だてがよさそうだが、策略家としての一面もあった。
彼女にはエサウとヤコブという息子が産まれるが、彼女は弟のヤコブを偏愛し、本来ならエサウが相続すべきイサクの地位を策略によってヤコブに相続させたのである。
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