小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
エジプトに売られたヨセフ(6) |
ベニヤミン |
Benjamin|「右手の子」or「南の者」|ヘブライ語 |
■誰からも愛された年寄子
ヤコブの12番目の息子。末子であり、11番目のヨセフとは歳が離れているので、父はベニヤミンを溺愛した。
ヤコブはヨセフは死んだと思っていたので、彼への愛はさらに深くなった。
エジプトの長官が兄弟たちにベニヤミンを連れて来るように要求したときも、ヤコブは彼を失うことを恐れ、最初はかたくなに拒否した。
こんな父親の態度から、ベニヤミンは弱々しい男のようにも感じられるが、ヤコブは彼について「かみ裂く狼」のようだといっている。
その後、兄弟たちはベニヤミンを連れてエジプトを再訪したが、長官は今度は彼を召使いとしてエジプトにおいて行けといい出した。
兄弟にはそれは受け入れ難いことだった。
そこで、兄弟の中で一番指導力のあるユダが、心を込めて長官を説得した。その言葉に長官は心を動かされ、ついに自分が彼らの兄弟ヨセフであることを明かした。
長官ヨセフに兄弟がいることはすぐにもエジプト王の知るところとなったが、王はそれを大いに喜び、ヤコブの家族全員がエジプトへ移住することを許したのである。
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