小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
エジプトに売られたヨセフ(1) |
ヨセフ |
Joseph|「神が増し加えられますように」|ヘブライ語 |
■奴隷からエジプトの長官に大出世
ヤコブの11番目の息子。12番目のベニヤミンは歳が離れており、ヨセフは11人兄弟の末弟のような存在だった。このためヤコブはヨセフを寵愛したが、この結果ヨセフは兄たちの嫉妬を買い、波乱の人生を送ることになった。
ヤコブの家族が故郷であるカナンの地に戻り、ヘブロンの谷に住んでいたころのこと。ヨセフは父に頼まれて、遠方で羊を放牧している兄たちを迎えにいったが、兄たちは遠くから歩いてくるヨセフを見て、殺してしまおうと相談した。
結局、ヨセフは殺されることはなかったが、空の井戸に落とされ、通りかかった商人に引き上げられた。
この商人はヨセフを別の商人に売ったので、ヨセフはエジプトまで運ばれ、エジプト王の宮廷の侍従長ポティファルの所有物になった。
しかし、ヨセフはこの地で才能を認められ、ついにエジプト全体の長官にまで出世した。これが、ヤコブの一族の運命を変えた。
やがてカナンの地が大飢饉に襲われると、ヨセフが家族の者たちを豊かなエジプトへ呼び寄せたので、その一族は430年間もエジプトに住むことになったのである。
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