小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
イスラエルの名祖ヤコブの活躍(5) |
ディナ |
Dinah|「裁かれた」|ヘブライ語 |
■強姦された娘
族長ヤコブと妻レアの娘。豊かな族長の娘で、人目を引く美女だった。
義兄ラバンの住む町を出たヤコブが家族とともにカナン地方のシケムに住んでいたとき、その土地の首長ハモルの息子シケムがディナに心を奪われ、土地の娘たちに会うために出かけた彼女を捕らえて強姦するという事件が起こった。
シケムは彼女にくびったけで、父ハモルとともにヤコブを訪れ、ディナとの結婚を申し込んだ。
しかし、こんな形で家族の女を汚されたヤコブの息子たちは、簡単に結婚を承諾するわけに行かなかった。
ヤコブの息子たちは計画を練り、シケムの町の男性全員がイスラエル人の習慣である割礼を受けるならば結婚を承諾すると嘘をついた。
ハモルとシケムはこの条件を受け入れ、ヤコブの一族はいい人たちだといって町の人々を説得し、町の男全員に割礼を受けさせた。
ところが彼らが割礼を受けて3日目、まだ男たちが傷の痛みに苦しんでいるときに、ディナの兄であるシメオンとレビがシケムの町に侵入し、剣を振り回し、ハモルとシケムだけでなく町の男全員を殺してしまったのだった。
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