小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
イスラエルの名祖ヤコブの活躍(2) |
ラバン |
Laban|「白い」|ヘブライ語 |
■ありがたく、迷惑な親戚
ヤコブの母リベカの兄。強欲で悪らつだったが、ヤコブにはかなわなかった。
兄から長子権を奪ったヤコブは、激怒した兄から逃れるためと一族の者から嫁を取るために、メソポタミア北部に住むラバンを訪れた。
ヤコブはラバンの次女で美人のラケルに一目惚れし、7年間彼の下で働くという条件で、嫁にもらう承諾を得た。
が、7年後の祝宴の夜、ヤコブの床へ入ってきたのは姉のレアだった。
ヤコブが文句をいうと、ラバンはその地の規則で妹が先に嫁にいくことはできないといった。このためヤコブはレアと結婚し、さらに7年間働く約束をしてラケルと結婚した。
この7年間にヤコブと2人の妻には多くの子供ができ、彼も故郷に帰りたくなった。
このとき、ラバンは報酬を払うといいながら、ヤコブがぶちと縞模様の羊が欲しいというと、すぐにもそれらの羊を隠してしまった。
ヤコブは考え、羊が飲む水舟の底を白黒のまだらにし、羊が毎日それを見て暮らすようにした。
すると次から次と白黒の羊が産まれ、数年の間にラバンの羊はほとんど白黒模様になり、ヤコブに奪われてしまった。 |
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