小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
イスラエルの名祖ヤコブの活躍(6) |
シケム |
Shechem|「肩」|ヘブライ語 |
■権力者のわがまま息子
カナンの地にあるシケムの町の首長ハモルの息子。親の権威をかさにきて好き勝手な振る舞いをする若者だった。腕力もあった。
イスラエルの族長ヤコブはメソポタミアからカナンに戻ると、一時期シケムの町に住んだが、そのヤコブにディナという娘がいた。
この娘を一目見るやシケムは心を奪われ、町で彼女を見かけるとすぐに捕まえ、挙げ句の果てに強姦してしまった。そして、どういうわけか、その後で彼女に対する愛を打ち明けている。
こんなことでディナが承知するとも思えないが、シケムにはどんなことでも親に頼めばうまくいくという思いがあったのか、どうしてもディナと結婚したいと父に訴えた。
こうして、シケムは父と一緒にヤコブを訪れ、ディナとの結婚を申し込んだのである。
このとき、ヤコブの息子たちはディナが汚されたことに激怒していたので、シケムの町の男たち全員が割礼を受ければ結婚してもよいと嘘をついた。そして、町の男たちが割礼を受けたのを見計らい、シメオンとレビが町に侵入し、町の男たち全員を殺してしまったのである。
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