小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
アブラハムの家族(2) |
ピコル |
Phicol|「強い」|ヘブライ語 |
■井戸の名の由来
ゲラルの王アビメレクの軍指令官。王に仕える忠実な隊長であり、アビメレクの信頼も厚く、常に王の側にいて王を助けた。
あるとき、アビメレクの部下たちがアブラハムが掘った井戸を奪ったために、アブラハムが王を責めるということがあった。
アビメレクはサラの事件以来アブラハムの神に畏れを抱くようになっていたので、すぐにアブラハムの所へ出向いたが、このときも軍指令官のピコルがアビメレクに従った。
ピコルは特に目立ったことをするわけでなく、ただアビメレクの側にいるだけだが、もしかしたら彼は王の警護隊長のような存在だったのかも知れない。
いずれにしても、アビメレクとアブラハムのこの会見によって、2人の間に契約が結ばれた。この契約は、問題の井戸(ベエル)をアブラハムのものと認めるものだが、契約に際してアブラハムは7匹(シェバ)の雌の小羊を王に与えた。このため、このときからその井戸はベエル・シェバと呼ばれるようになったという。
ベエル・シェバは死海の西方にあった井戸だが、現在も同名の都市が存在している。
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