小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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創世記 |
大洪水とノアの家族(2) |
セム |
Shem|「名声ある」|ヘブライ語 |
■セム族(アッシリア・アラビア・アラム・ヘブル人)の祖
ノアの長男。大洪水の前にノアにはセム、ハム、ヤフェトの3人の息子が産まれており、3人とも大洪水を生き延びた。
旧約聖書の舞台となる古代近東地域には数多くの民族が住んでいたが、セム、ハム、ヤフェトの3人がこれらの民族の祖になったとされている。
聖書の主人公であるイスラエルの民はセムから、イスラエルの民に征服されることになるカナンの民はハムから、カスピ海からギリシアに至る広大な地域の人々はヤフェトから生まれ出たのである。
これらの民族の運命を決めたのは実に些細な出来事だった。
大洪水の後のこと、ノアがぶどう酒に酔い、天幕の中で裸になった。ハムは父の裸を目撃し、外にいた2人の兄弟に告げた。セムとヤフェトは着物を取り、父の裸を見ないように後ろ向きに歩いて行き、父の裸をおおった。酔いからさめたノアはこのことを知り、セムの子孫は神に祝福され、ヤフェトの子孫は広大な領土を手に入れ、ハムの子孫は呪われてセムの子孫の奴隷になるようにと神に祈った。
こうして、民族の運命が決まってしまったのである。
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