小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
英雄ダビデVSサウル王(12) |
アビナダブ |
Abinadab|「高貴の父」|ヘブライ語 |
■剣の上に身を投げたサウル
イスラエル王サウルの息子でヨナタンの弟。
サウルの息子の中では何といっても兄ヨナタンの活躍が目立ち、弟アビナダブはまったく活躍していない。しかし、アビナダブは常に王と一緒に行動し、ペリシテとの戦いのさなかに、父サウルや兄ヨナタンなどとともにペリシテ人に討たれて死ぬことになった。
ところで、サウル王はペリシテ人のために深手を負い、自ら剣の上に身を投げて自害して果てたのだが、これを見ていた王の従卒は、王冠と腕輪を取るとすぐに英雄ダビデのもとに走って報告した。
このとき、従卒は王に最期のとどめを刺したのは自分であり、王に頼まれてそうしたのだと嘘の報告をした。
サウルもヨナタンも死んだ以上は、次の王になるのはダビデに違いないと考え、ダビデに取り入ろうとしたのである。
が、ダビデはどのような理由であれ、神が選んだ王を殺すことを許さず、この従卒を処刑したのだった。
しかし、サウルの死がダビデにとって転機だったことは確かで、この後にダビデはユダの町ヘブロンへ上り、ユダの王として迎えられたのである。
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