小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
アブサロムの乱(8) |
アヒマアツ |
Ahimaaz|「怒りの兄弟」|ヘブライ語 |
■韋駄天が走る
祭司ツァドクの息子。もう一人の祭司アビアタルの息子ヨナタンと一緒にスパイ活動をした人物で、とんでもなく足が速かった。
ダビデの軍はアヒマアツとヨナタンの活躍で会戦の準備を整え、反乱者アブサロムの軍と戦うことができたわけだが、この戦いでアブサロムは死んだ。彼はらばに乗って移動していたが、らばが樫の大木の下を通ったとき、枝に首を引っかけ、宙づりになってしまったのだ。
会戦もダビデ軍の大勝利だった。司令官ヨアブはこの勝利をさっそくダビデに伝えようとしたが、このときに自ら伝令役を買って出たのがアヒマアツだった。
しかし、会戦の勝利は吉報だったが、ダビデの息子アブサロムが死んだのは吉報とはいえず、怒ったダビデが伝令役に何をするかわからなかった。
そこでヨアブは、他のあまり重要でない人物を伝令役として出発させた。が、アヒマアツはこの指名に納得できず、繰り返し伝令役に立候補した。
こうして、2人目の伝令に任命された彼は駿足を発揮し、途中で最初の伝令を追い越し、ダビデに戦いの勝利を知らせたのである。
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