小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
首都エルサレムと神の箱(1) |
ヒラム |
Hiram|「わたしの兄弟は誉められた」|ヘブライ語 |
■エルサレム宮殿を支えた港
紀元前10世紀ころの、フェニキア人の港湾都市国家ティルスの王。時代の動きを見るに優れた指導者だった。
ダビデが全イスラエルの王となっても、周辺の国々の多くはイスラエルと敵対したが、ヒラムはダビデの実力を見抜き、できる限りの友好関係を結ぼうと努力した。
全イスラエルの王となった30才のダビデは、まず初めにエブス人が支配していたエルサレムを攻め、その地をイスラエルの首都とした。
このとき、ティルス王ヒラムはすぐに使節を派遣し、レバノン杉、木工、石工を送った。おかげでダビデの王宮は完成したのである。
ティルスはレバノン杉の積み出し港として重要な場所だったので、ダビデもまたヒラムを大切にした。
こうして、ティルスとイスラエル王国の友好関係はダビデの時代はもちろん、次のソロモン王の時代にも維持された。
ソロモン王はエルサレムに華麗な神殿と豪壮な宮殿を建てたことで知られるが、この神殿に使われたレバノン杉や金もヒラム王のティルスから調達されたのである。
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