小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
人口調査の罰(1) |
ガド |
Gad|「運命」|ヘブライ語 |
■飢饉か、逃亡か、疫病か
ダビデ王に仕えた預言者。ダビデがサウル王のために逃亡を余儀なくされていたころから、彼に有益な助言をし続けた。
が、ガドは神の言葉を伝える預言者だったので、その言葉はダビデを苦しめることもあった。
イスラエルが平和になって、ダビデが国民の人口調査を行ったときのこと。
この人口調査には兵士の数を調べるという意味があったが、それは神のもたらした平和を疑う行為でもあった。
このため、ある朝、怒りに燃えた神の言葉がガドに下った。
神の定めた3つの罰の中から1つを、ダビデ自身に選ばせよ、というのである。
預言者ガドはすぐにもダビデを訪れていった。
「7年間の飢饉があなたの国を襲うことか、あなたが3か月間敵に追われて逃げることか、3日間あなたの国に疫病が起こることか。よく考えて、わたしを遣わされた方にどうお答えすべきか、決めてください」。
ダビデの決断によって、イスラエル全土に3日間の疫病が襲い、7万人が死んだ。
これを見たダビデは大いに反省し、アラウナという男の麦畑を買い、そこに神の祭壇を築いたという。
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