小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
アブサロムの乱(1) |
アブサロム |
Absalom|「父は平和である」|ヘブライ語 |
■優れているがゆえの過ち
イスラエル王ダビデの三男。首都エルサレムの中で最も美しく、足の裏から頭のてっぺんまで非のうちどころがなかった。しかし、激情に流されやすく、プライドが高すぎ、「アブサロムの乱」を引き起こすことになった。
彼は、妹タマルを強姦した異母兄アムノンを殺した後、ダビデのもとを逃れてゲシュルに滞在し、3年後に許されてエルサレムに戻った。
それからしばらくして、彼はダビデ王に反旗を翻した。彼は自分こそ王位継承者にふさわしいと考えていたにも関わらず、すでにソロモンも誕生しており、事態は彼の思うように進んでいなかったのかも知れない。彼は戦車と馬、50人の護衛兵を整え、密かにイスラエルの民が自分を支持するような事前運動を行った。
そして、40才になった年にヘブロンへ移ると、その地において自分がイスラエルの王だと宣言した。
ダビデ王の最高顧問だったアヒトフェルもアブサロムに加担することで陰謀はさらに固められ、民の支持も大きくなった。
こうして、アブサロムは一時的には天下を取ったが、最期はダビデ軍との戦いで死んだ。
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