小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
アブサロムの乱(7) |
ヨナタン |
Jonathan|「神に与えられた」|ヘブライ語 |
■ダビデ軍のスパイ大作戦
祭司アビアタルの息子。アブサロムの乱のとき、ダビデ王の祭司たちは神の箱を守るために首都エルサレムに残ったが、実際にはスパイのような活動をした。ヨナタンもその1人で、忍者のような身軽さを持つ若者だった。
ダビデの秘密工作員として反乱者アブサロムの側近になりすましていたフシャイが、軍師アヒトフェルが提案したダビデ軍急襲計画を退け、ダビデにとって有利な作戦をアブサロムに認めさせたときのこと。その作戦をダビデ軍に伝える伝令として、ヨナタンとアヒマアツが任命された。
ところが、ある者が2人を見てアブサロムに密告したため、2人は敵の刺客たちに追いかけられた。
バフリムまで来たとき、2人は捕まりそうになったので、同志の家に入り、井戸に隠れた。家の妻は井戸に覆いをかけ、その上に麦を広げた。間もなく追手が来て2人の行方を訪ねたが、女は「ここを通り過ぎて川の方へ行きました」と嘘をついた。
おかげでヨナタンらはダビデのもとにたどりつき、ダビデ一行は大過なく別の場所へ移動し、十分に会戦の準備を整えられたのである。
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