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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語(148)
サムエル記
前王家の生き残り(2)
メフィボシェト
Mephibosheth|「恥と戦う人」|ヘブライ語
■ただ一人の王家の生き残り


 ダビデの親友だったヨナタンの息子。
 初代イスラエル王サウルとヨナタンが死んだときまだ5才だったが、彼らの訃報を聞いて慌てて逃げようとした乳母が抱いていたメフィボシェトを落としてしまい、足が不自由になってしまった。
 そのうえサウル王家の者はほとんどが死に絶えたので、ダビデ王の時代には彼は卑屈なくらい謙虚な人間になっていた。
 ダビデは巨大なイスラエル王国を築いた後に、サウル家の者を優遇したいと考え、唯一の生き残りだったメフィボシェトを呼び出し、サウルの地所を返還し、毎日ダビデと一緒に食事をする特権を与えた。
 このときもメフィボシェトは自身のことを「死んだ犬も同然」と呼ぶほどに卑屈な態度をとった。
 ダビデがメフィボシェトを優遇したのは、サウル王家を滅ぼしたのはダビデだという疑念を持つ人々がいたからだといわれるが、メフィボシェトのような人間ならけして王位を狙うはずがないという安心感があったことも確かだろう。実際、彼はその後も、ダビデの前では恐ろしく謙虚な態度をとり続けたのである。
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登場人物で読む聖書の物語 第四章 目次
第四章■ダビデ・ソロモン王国の時代
(BC1000~930年ころ)
◆イスラエル統一王国、その繁栄と内紛

第四章について
●少年ダビデVS巨人ゴリアト//|エッサイダビデゴリアトエリアブ
●英雄ダビデVSサウル王//|メラブミカルヨナタンアヒメレクドエグアビアタルナバルアビガイルアビシャイアキシュアヒノアムアビナダブ
●英雄ダビデVSイシュ・ボシェト王//|イシュ・ボシェトアブネルアサエルパルティヨアブレカブ
●首都エルサレムと神の箱//|ヒラムウザオベド・エドム
●ダビデ王国の拡大//|ハダドエゼルショバクハヌントイイシュビ・ベノブイシュバアル
●前王家の生き残り//|ツィバメフィボシェト
●ダビデ王の罪//|バト・シェバウリヤナタン
●王家のもめごと//|アムノンタマルヨナダブ
●アブサロムの乱//|アブサロムイタイツァドクシムイアヒトフェルフシャイヨナタンアヒマアツバルジライ
●シェバの乱//|シェバアマサ
●人口調査の罰//|ガドアラウナ
●ダビデの後継者争い//|アビシャグアドニヤベナヤ
●ソロモン王の繁栄//|ソロモンフラムハダド| 
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