小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記 |
ダビデの後継者争い(1) |
アビシャグ |
Abishag |
■老齢の王の身体を暖める
ダビデ王の晩年に召し入れられた側女。美しく、人形のような娘。
ダビデ王の治世は40年に及んだが、その終わりに近いころのことだ。
ダビデもいささか年をとり過ぎて、衣服を何枚着ても身体が暖まらなくなってしまった。そこで、家臣たちが話し合った。
「わが主君、王のために若い処女を探して、お側にはべらせ、お世話をさせましょう。ふところに抱いてお休みになれば、暖かくなります」。
こうして、イスラエル中をくまなく探し回った結果、選ばれたのがアビシャグだった。
とはいえ、アビシャグにしてみれば王の側女になるといえば大変なことだったので、間違いがないように精いっぱい王の世話をした。片時も王の側から離れないといった感じだ。
王の方では、彼女を側女にしたのは本当に身体を暖めるためだったようで、2人の間には男女の関係は存在しなかった。
ダビデの死後、王子の1人のアドニヤが王位を狙ってアビシャグと結婚しようとしたことがあったが、この企ては次王ソロモン王によって妨害された。
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