小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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トビト記 |
トビトの家族と天使ラファエルの活躍(2) |
アヒカル |
Ahikar|「大切な兄弟」|アラム語 |
■叔父の窮状を救ったエリート
紀元前8世紀のアッシリア王国の給仕頭で、財政管理官。トビトの甥にあたる。敬虔で教養があり、センナケリブ王の時代から重職にあったが、次王エルサルハドンの下では財政管理官として国務全体に権力を持つようになった。
彼の叔父のトビトは信仰心の篤い真面目な人物だったが、センナケリブ王が処刑したイスラエル人の死体を埋葬したために王に嫌われ、ニネベに住むことができない状態だった。
トビトの信仰生活をよく知っていたアヒカルは、エルサルハドンが新しい王に即位すると、彼のことをあれこれと釈明した。
このおかげで、トビトは再び家に戻り、ニネベで暮らすことができるようになったのである。
アヒカルは困っている人を放っておけない優しい心の持ち主で、トビトが失明して困っているときも、何かと生活の面倒を見ることを忘れなかった。
アヒカルはトビトの失明から2年後にはエラムの地に派遣されてしまうが、その間はトビト一家の世話を見続けたのである。 |
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