小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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トビト記 |
トビトの家族と天使ラファエルの活躍(5) |
エドナ |
Edna|「喜び」|ヘブライ語 |
■娘よ、元気をお出し
トビトの息子トビアの妻となる娘サラの母。優しく愛情深い女だった。
娘サラは7度男に嫁ぎながら、そのつど悪魔の妨害にあい、初夜の前に男が死ぬという不運に襲われた。
これはエドナにとっても大きな悲しみだった。
天使ラファエルに導かれて親戚の青年トビアが来訪し、サラと結婚することが決まったときも、彼女は娘サラと一緒に今後の運命を恐れて涙を流した。それでも、彼女は娘のためにいった。
「天の主が、お前の悲しみを喜びに変えてくださるように。娘よ、元気をお出し」。
幸い、天使ラファエルの助言のおかげでトビアは命を落とすことなく、2人は無事に初夜を終えた。
婚礼の祝宴も終わり、2人がトビアの父トビトの待つニネベに帰るとき、エドナはいった。
「愛する子トビア、主の導きであなたが無事家に戻れますように。わたしがまだ元気なうちに、あなたがたの子供たちに会いたいものです」。
ニネベに戻ったトビアとサラは、その地でトビアの両親と暮らし、彼らが死ぬまで面倒を見た。その後、2人はメディアの地に赴き、サラの両親が死ぬまで面倒を見続けた。 |
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