小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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ダニエル書 |
賢者ダニエルの活躍(6) |
ベルシャツァル |
Belshazzar|「ベルは王を守る」|バビロニア語 |
■空中の指が謎の文字を書く
ネブカドネツァル王の後を継いだとされているバビロニア王。傲慢で思い上がった振る舞いのために死ぬことになった。
ベルシャツァル王が千人の貴族を招いて大宴会を催したときのこと。彼は前王がユダ王国のエルサレム神殿から奪ってきた金銀の祭具を器代わりにし、貴族や後宮の女たちと共に酒を飲み始めた。
すると、突然に人の指だけが空中に現れ、ともし火に照らされた王宮の白い壁に文字を書き始めた。
王は恐怖にかられ「この字を解釈をしてくれる者には、紫の衣を着せ、金の鎖を首にかけて、王国を治める者のうちの第3の位を与えよう」といった。
以前にダニエルが王の奇怪な夢の謎解きをしたことを知っている者が、彼を呼んできた。
ダニエルはその文字の意味をこう解釈した。
神は王の傲慢さに怒り、この文字を書かせたが、それはバビロニアの時代がもうすぐ終わり、ペルシアの時代がくることを意味しているというのである。
この謎解きでダニエルは王国第3の地位を与えられたが、ベルシャツァルはその夜のうちに何者かに殺されてしまった。 |
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