小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エズラ記・ネヘミヤ記 |
総督ネヘミヤのエルサレム再建(4) |
サンバラト |
Sanballat|「月神は命を救う」|アッシリア語 |
■いじわるな嫌がらせ男
ユダヤの指導者ネヘミヤが指揮したエルサレムの城壁工事を、繰り返し妨害した陰湿な男。
彼はエルサレムに住むホロニ人でペルシアの役人に任じられていたが、本格的な城壁修復が始まるとすぐに仲間と一緒に工事現場にやってきて、あざ笑った。
「この哀れなユダの者どもに、何ができるか。修復していけにえをささげるつもりなのか。灰の山から焼け石を拾い出して、生かして使おうとでもいうのか」。
城壁工事が順調に進行すると、今度は仲間と共謀してエルサレムに攻め上り、暴力で工事を妨害した。
工事従事者たちは剣、槍、弓で武装し、工事を続行した。
やがて城壁がほぼ完成してしまうと、最後の手段としてネヘミヤの暗殺を企んだ。しかし、敵の企みを察知していたネヘミヤは簡単には隙をつくらなかったので、この計画も失敗した。
こうして、サンバラトの企みはことごとく失敗して城壁は完成することになったが、ネヘミヤも相当に腹が立ったのか、後にサンバラトの娘婿を遠隔地に追放してしまった。 |
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