小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
ダニエル書 |
賢者ダニエルの活躍(2) |
アシュペナズ |
Ashpenaz |
■水と野菜だけで
紀元前6世紀にバビロニア王ネブカドネツァルに仕えていた、気弱で心配性の侍従長。第1回捕囚の直後に、バビロニア王がイスラエル人の王族・貴族の中から何事にも優れた少年たちを選んだとき、実際の人材選考を担当した。
選ばれた少年たちは宮廷の肉類と酒を与えられ、3年間養成されることになった。
この少年たちの中にダニエルを筆頭にして、ハナンヤ、ミシャエル、アザエルという優れた少年たちがいた。
彼らは宗教的にも敬虔で、ダニエルは宮廷の肉類や酒で自分を汚すまいと決心し、アシュペナズに願い出た。
アシュペナズはダニエルたちに親切だったが、このときはおろおろした。
「わたしは王様が恐ろしい。王様がお前たちの食べ物と飲み物をお定めになったのだから。お前たちの顔色が悪くなったら、わたしの首が危うくなるではないか」。
ダニエルは、10日間試みに水と野菜だけで生活させてくれるよう頼んだ。10日後になると、4人の健康は他の少年たちよりも優れているほどだった。
こうして、ダニエルら4人はこれ以降も水と野菜だけで生活することになったのである。 |
|
|