小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エズラ記・ネヘミヤ記 |
総督ネヘミヤのエルサレム再建(2) |
ハナニ |
Hanani|「情け深い」|ヘブライ語 |
■兄を悲しませた語り
紀元前5世紀のユダヤ人でネヘミヤの兄弟。ユダヤ民族の悲惨な状況に胸を痛める良心的人物で、ネヘミヤがエルサレムに帰還するきっかけを作った。
兄弟ネヘミヤがペルシア王アルタクセルクセス1世に仕えていたので、ハナニは仲間と連れだってペルシアの首都スサを訪れたついでに、宮廷にいる兄弟のもとに立ち寄った。
ここで、彼はネヘミヤに問われるままに当時のエルサレムの様子を語った。
「捕囚の生き残りで、この州に残っている人々は、大きな不幸の中にあって、恥辱を受けています。エルサレムの城壁は打ち破られ、城門は焼け落ちたままです」。
この言葉がネヘミヤに大きな衝撃を与えた。彼は、突然座り込んで泣き出し、それから何日間も断食して神に祈り続けた。
そして、ついに決心したネヘミヤは王に直訴し、エルサレムにおいて人々を指導することになったのである。
兄弟ハナニはそんなネヘミヤに終始協力し続けた。
ハナニはネヘミヤのような英雄ではないが、ネヘミヤに忠実な人物で、城壁完成後にはネヘミヤからエルサレムの行政を任されることになった。 |
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