小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エズラ記・ネヘミヤ記 |
書記官エズラの宗教改革(2) |
シェカンヤ |
Shecaniah|「神とともに住む者」|ヘブライ語 |
■異民族の嫁は離縁
紀元前5世紀ころのエルサレムに住んでいたユダヤ人男性。書記官エズラが律法に基づいてユダヤ人男性と異民族の娘の結婚を禁止しようとしたとき、率先してその政策に賛成した。
彼はエズラの前でいった。
「わたしたちは神に背き、この地の民の中から、異民族の嫁を迎え入れました。いま、わたしの主の勧めと、神の御命令を畏れ敬う方々の勧めに従ってわたしたちは神と契約を結び、その嫁と嫁の産んだ子をすべて離縁いたします。律法に従って行われますように。お立ちください。あなたにはなすべきことがあります。協力いたしますから、断固として行動してください」。
この言葉を聞いたエズラはユダヤ民族の男子全員をエルサレムに集合させ、全会衆に向けて異民族の娘との結婚を禁止し、すでに結婚している者についてはそれと絶縁することを命じたのである。
この命令に対して会衆のほとんどは声を上げて賛成した。
「必ずお言葉どおりにいたします」。
もちろん、このような決定に反対する者もいたが、それは少数者に過ぎなかった。 |
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