小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エステル記 |
ペルシア王妃エステルの物語(6) |
モルデカイ |
Mordecai|「神に捧げた」|ヘブライ語 |
■神以外にはひざまずかない
紀元前5世紀ころにペルシアの首都スサに住んでいた離散ユダヤ人の1人。クセルクセス王の新しい王妃となったエステルの従兄弟で、幼くして孤児となったエステルを養女として育てた。頑固なほどに信心深く生真面目で、この性格のために王の側近ハマンに憎まれることになった。
ハマンはその頃出世したばかりだったが、宰相となって王に継ぐ地位を与えられていた。
非常に思い上がった男で、彼が王宮にやって来るときには、王宮の門の内側で王の侍臣たち皆がひざまずいて敬礼しなければならなかった。
ところが、モルデカイは門の側でハマンに出会ってもひざまずかず、敬礼することもなかった。
エステルが王妃となってから、彼女のことを心配するモルデカイは毎日王宮の門の側にいたが、王の侍臣たちが何度注意しても、いうことを聞かなかった。
このため、ハマンはモルデカイを憎み、彼がユダヤ人であることを知ると、ペルシアに住む全ユダヤ人を撲滅しようと考えたのである。
幸いにもこの計画はエステルの活躍で挫折し、王はモルデカイに高い栄誉を与えた。 |
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