小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エステル記 |
ペルシア王妃エステルの物語(7) |
ハマン |
Haman |
■みなの者、頭が高い
紀元前5世紀ころのペルシア王クセルクセスに仕えた、傲慢な宰相。
このころ、王宮の門の役人はハマンが来るとひざまずく習慣があったが、王妃エステルの育ての親モルデカイはいつも王宮の門の側に来ていながらハマンにひざまずかなかった。
ハマンは大いに腹を立て、彼がユダヤ人であることを知ると、ユダヤ歴の12月13日を選んでペルシア中のユダヤ人を撲滅する計画を立てた。
しかし、ハマンにはどこか間の抜けたところがあった。ユダヤ人撲滅の計画を知ったエステルはすぐにも王のところに出向くと、王とハマンとエステルだけの酒宴を設けることを申し出た。
これはハマンの計画を砕くための酒宴だったが、ハマンは王妃エステルに招待されたことを喜び、家に帰ると友人や家族に自慢した。
そしてその当日、ハマンが酒宴に臨むとエステルは彼を指さし、彼が彼女の民族を絶滅させようとしていることを糾弾したのである。
エステルがユダヤ人だと知らなかったハマンは腰を抜かしたが、ときすでに遅く、このために彼は死刑に処せられてしまった。 |
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