小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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トビト記 |
トビトの家族と天使ラファエルの活躍(3) |
トビア |
Tobias|「神は善」|ヘブライ語 |
■天使と一緒に旅をする
アッシリア帝国の首都ニネベに住むイスラエル人トビトのひとり息子。敬虔で父思いの真面目な若者である。
失明して落ち込んだトビトはすぐにも自分は死ぬと思い、息子トビアを呼んで親戚のガバエルという男の話をした。
トビトは昔貿易商人をしており、メディア地方に住むガバエルに数百kgもの銀を預けていた。トビアが出かけて行ってこの銀を返してもらうようにというのである。
トビアは道も知らないので1人では心許ないと思ったが、このときアザリアという若者が現れて、彼を案内することになった。
アザリアは実は天使ラファエルであった。
彼は旅の途中で大きな魚を取ると、その胆のう、心臓、肝臓から悪霊を追い払う薬や失明を直す薬を作ってトビアに与えた。
さらに、アザリアはトビアに同族のサラという娘と結婚するようにすすめた。
トビアは、アザリアの話を聞くうちにサラを愛するようになった。
こうして、トビアは旅の途中でサラと結婚し、ガバエルの銀を手に入れ、家に戻るとアザリアの霊薬で父の失明を癒したのである。 |
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