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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
フランボワイヤン・ワールド・トップ登場人物で読む聖書の物語目次
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語(271)
トビト記
トビトの家族と天使ラファエルの活躍(8)
ハンナ
Anna|「優雅」|ヘブライ語
■息子の帰りを待ち続ける


 トビトの妻。優しく心配性の女である。
 息子トビアは、父が親戚ガバエルに預けた銀を受け取るために旅に出たが、途中でサラと結婚することになったので、予定の日数を過ぎても帰ってこなかった。
 そのうちトビトは何かあったのではと心配になってきたが、ハンナの心配の仕方はその比ではなかった。
「わたしのかわいい息子は死んでしまい、もう生きてはいない」とハンナは嘆いた。「ああわが子よ、なぜわたしの目の光であるお前を行かせてしまったのだろうか」。
 トビトはあれこれと慰めの言葉をいったが、ハンナの嘆きは収まらなかった。
「何もおっしゃらず、放っておいてください。気休めはもうたくさんです。かわいい息子は死んでしまったのです」。
 こういいながらもハンナは家の外に出て息子の帰りを待ち続け、夜は家の中に入って声を上げて嘆き続けた。
 それだけに、息子が帰ってきたときの喜びようは大変で、息子の姿を見つけるやすぐにトビトに知らせ、それから家の外に飛び出すと走って行って息子の首に抱きつき、声を上げて泣き出した。
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登場人物で読む聖書の物語 第六章 目次
第六章■捕囚の時代
(BC720~530年ころ)
◆アッシリア帝国と新バビロニア帝国下のイスラエル人

第六章について
●トビトの家族と天使ラファエルの活躍//|トビトアヒカルトビアサラエドナラグエルガバエルハンナアザリア
●賢者ダニエルの活躍//|ダニエルアシュペナズアルヨクネブカドネツァルハナンヤベルシャツァルダレイオススザンナヨアキム
●ユダヤ帰還民と神殿の再建//|キュロスシェシュバツァルゼルバベルハガイゼカリヤタテナイダレイオス1世
●総督ネヘミヤのエルサレム再建//|ネヘミヤハナニアルタクセルクセス1世サンバラトトビヤ
●書記官エズラの宗教改革//|エズラシェカンヤ
●ペルシア王妃エステルの物語//|エステルクセルクセスメムカンヘガイシャアシュガズモルデカイハマンゼレシュ| 
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