小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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ダニエル書補遺スザンナ |
賢者ダニエルの活躍(8) |
スザンナ |
Susanna |
■長老たちにいい寄られる美女
紀元前6世紀ころにバビロンに住んでいた、ヨアキムというユダヤ人男性の貞淑な妻。不倫をしたと嘘の訴えをされたがダニエルの活躍で救われた。
スザンナを訴えたのはユダヤ人社会で長老の地位にあった2人の裁判官だった。2人は美しいスザンナに情欲を抱き、手に入れようとしたが、彼女に拒否され、彼女が若者と不倫をしたと嘘の告訴をしたのである。
裁判は彼女の夫ヨアキムの家に大勢の人々を招いて行われたが、人々は権威ある長老たちの証言を鵜呑みにし、スザンナに死刑の判決を下した。
スザンナは涙を流して神に訴えた。
と、神はその声を聞き、ダニエルの霊を呼び覚ました。
スザンナが処刑のために引かれていくところへダニエルはやって来て、裁判のやり直しを命じた。
そこで、ダニエルは2人の長老を別々に審問し、スザンナが若者と一緒にいたのは何という木の下なのかと質問した。長老の1人は乳香樹と答え、1人はかしわの木と答えた。
こうして、長老たちの偽証が証明され、スザンナの汚名はそそがれ、その代わりに2人の長老が死刑に処せられたのである。 |
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