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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語◆第七章について
第七章■イスラエル再生の時代
(BC200~100年ころ)
◆民族再生の夢、架空物語「ユディト」とマカバイたちの反乱


 この章では、旧約聖書続編の『ユディト記』『マカバイ記』に登場する人々を紹介している。
 王国滅亡以降のユダヤ民族は、もはや自分たちの国を持たず、エルサレムにある神殿と大祭司を中心とした宗教共同体として、かろうじて民族の独自性を保ち続ける存在だった。
 ペルシア時代に多くのユダヤ人がユダヤの土地に帰還しても、そのことに変わりはなかった。
 ユダヤの土地は常に他国の支配下にあり、ユダヤ人たちは政治的には無力だったのである。

 しかし、マケドニアのアレキサンドロス大王がパレスチナの地を含む巨大な帝国を築いた後に死に、その帝国の一部がセレウコス朝シリアとなってから、ユダヤの状況は変わり始めた。
 とくに、シリア王アンティオコス4世が登場したことが、ユダヤ人の運命を変えた。
 アンティオコス4世が、シリア支配下にあったユダヤにおいて強力なヘレニズム化を押し進めたことで、ユダヤ人自身がユダヤ人とは何であるかと考え始めたのである。

 こうして、ユダヤの中に独立を目指す気運が高まり始め、ついにユダヤの独立が勝ち取られたのである。

 ここで紹介するのは、このような時代の物語である。主な物語と登場人物は次のようになっている。


【美女ユディトの物語】
 ユダヤ人のために危険を冒した美女ユディトの物語である。架空の時代を背景とした物語だが、紀元前2世紀頃に書かれたものなので、ここで紹介することにした。

●美女ユディトの活躍//|ユディトアルファクサドネブカドネツァルアキオルオジアホロフェルネスバゴアスヨアキム

【マカバイの反乱】
 紀元前2世紀にシリア支配下のユダヤで起こり、最終的にユダヤの独立を勝ち取ったマカバイの乱の物語である。

●ユダヤに迫るヘレニズムの波//|アンティオコス4世エピファネスオニア3世シモンヘリオドロスヤソンメネラオスリシマコスエレアザル

●マカバイの反乱//|マタティアユダ・マカバイアポロニオスセロンリシアスゴルギアスティモテオスヨセフエレアザルフィリポスデメトリオス1世ソテルアルキモスニカノルラジスバキデス

●策士ヨナタンの活躍//|ヨナタンアレキサンドロス・バラスプトレマイオス6世フィロメトルデメトリオス2世ニカトルトリフォン

●ユダヤ・ハスモン王国の独立//|シモンアンティオコス7世シデテスアテノビオスケンデバイオスプトレマイオス
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