小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(9) |
エレアザル |
Eleazar |
■巨象に突進して押し潰される
マカバイの反乱を起こした祭司マタティアの4番目の息子で、ユダの弟。アワランとも呼ばれる。勇猛果敢な戦士だった。
マカバイ軍はユダヤ周辺の異邦人の土地で次々と勝利したが、エルサレム内部にはまだ反マカバイの多数のギリシア主義者がおり、要塞に篭もり、宗主国シリアとも連絡を取りながら悪事を繰り返していた。
そこで、マカバイの指導者ユダは彼らを一掃する準備を開始した。
これを知ったシリアの将軍リシアスは、エルサレムのギリシア主義者を救出するため歩兵10万、騎兵2万、戦闘用の象32頭という大軍でユダヤにやってきた。
マカバイ軍はこれをエルサレム南方の地で迎え撃った。
このときエレアザルは、1頭の象が王家の印のある防具をつけ、他の象よりも大きいことに気がつくと、アンティオコス5世王が乗っていると考え、たった1人でその象に突進した。
彼は敵の密集部隊を右に左になぎ倒し、象の下に入り込むとそれを突き刺して殺した。
象が地に倒れたので、彼は下敷きになって死んだが、この戦いで彼は不朽の名を残したのである。 |
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