小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
ユダヤに迫るヘレニズムの波(5) |
ヤソン |
Jason|「癒す」|ギリシア語 |
■奸計は奸計によってくじかれる
大祭司オニア3世の弟で、のちにエルサレムの大祭司になる。ひどい悪人で、アンティオコス4世がシリアの王位を継承したとき、多額の賄賂を使って大祭司の職を手に入れ、兄オニア3世を追放した。
大祭司となった彼はユダヤのヘレニズム化を押し進め、ユダヤ的伝統を無視した。エルサレムに青年育成所を作り、青年たちにギリシア帽をかぶらせ、格闘競技会まで開催した。
ところが、3年後にメネラオスという悪人がヤソン以上に多額の賄賂を使って大祭司となり、彼は追放されてしまった。
ヤソンはヨルダン川東方に逃亡すると、時期を見て彼の軍隊を率いてエルサレムを攻撃しした。
しかし、ついにメネラオスを倒して、権力を奪い返すことはできなかった。
それから、ヤソンはエルサレムからアンモンに、さらにアラビアへと逃亡を続けた。
彼の悪行はその地にも広まっており、命を狙う者が後を断たなかったので、彼は町から町へと逃げ回るしかなかった。
このため、ヤソンはアラビアにも留まることはできず、最後はギリシアの都市スパルタで死んだ。 |
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