小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(5) |
リシアス |
Lysias |
■連戦連敗の将軍
アンティオコス4世に仕えたシリアの将軍。軍の指揮官としては無能で、圧倒的な兵力にかかわらずユダヤの抵抗を止めることができなかったばかりか、最後は保身のために王を裏切った。
当時、シリアにとっての真の脅威は帝国東部の新興国家パルティアで、ユダヤの反乱が激しさを増す間にも、国王自ら東方へ遠征する必要があった。
この遠征の間シリアの行政を任されたリシアスは、まず数人の将軍を選んで4万の兵と7千の騎兵を与えてユダヤに攻め入らせた。
これが反乱軍マカバイに打ち破られるや、今度は自ら6万の兵と騎兵5千を率いて出陣した。
しかし、ここでも彼は戦いに敗れてしまった。
遠征中のアンティオコス4世はすぐに彼を見限り、友人フィリポスに国事を託した。
ところが、その直後に王が死ぬと、リシアスはまだ幼い王子をアンティオコス5世として擁立し、フィリポスに対抗した。
この後、彼はマカバイ軍を打ち破り、一時はエルサレムを支配したが、デメトリオス1世が王となると邪魔者として殺されてしまった。 |
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