小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(8) |
ヨセフ |
Joseph|「神が増し加えられますように」|ヘブライ語 |
■我々も大いに名をあげよう
ユダ・マカバイに仕えたユダヤ人の指揮官。功名心から命令を無視して大失策を犯した。
ユダヤの周辺に住む異邦人たちがその土地のユダヤ人を迫害したとき、マカバイの指導者ユダはギレアド地方を攻め、ユダの兄弟シモンはガリラヤ地方を攻めて、それぞれ見事に同胞たちを救出した。
このとき、ヨセフは兄弟アザリアとともに残留部隊を任されてエルサレムに留まっていたが、ユダ兄弟の活躍を知るや、じっとしていられなくなった。
「我々も大いに名をあげようではないか」。
こういって、ヨセフはアザリアとともに部隊を率いて、西方の海岸地方に出撃した。
ところが、この地方にはシリアの将軍ゴルギアスがおり、ヨセフの軍が攻めてきたことを知ると軍勢を率いて迎え撃ってきた。
ヨセフもアザリアも功名心だけの指揮官で実力がなかったので、この戦いでユダヤ人は大敗北を喫し、2000人が死に、残りの兵も逃げるしかなかった。
こうして、ユダヤ人たちはなおのこと、ユダ兄弟を指導者として仰ぐことになったのである。 |
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